こんにちは。ピアノ講師の植原です。
今日は日本人が陥りやすい拍子の取り方についてお話します。
皆さんは、拍子の取り方ってどうしていますか?
拍子には、2拍子・3拍子・4拍子など色々ありますよね?
音楽の授業でも、『強・弱・弱』とか、『強・弱・中強・弱』とかって教わった事はありませんか?
皆さんはこの拍子をどう演奏されていますか?
確かに3拍子と4拍子では伴奏形が明らかに違い、
そのまま弾けば3拍子、4拍子と分かるようになっていますよね。
別に何も考えなくても、ちゃんと3拍子や4拍子に聞こえると思われることでしょう。
反対に『強・弱・弱』や、『強・弱・中強・弱』とあてはめると、
そのままやったら可笑しなことになりますよね?
実際のところ、日本で聞こえてくる数々の演奏は、よく聞くと3拍子はまるで正3角形、
4拍子は正方形のように、まるでラジオ体操のように聞こえてくることが多いです。
日本人のルーツの音楽は、いわゆる邦楽や、声明、歌舞音曲、ですね。
私たち日本人には、先祖代々脈々と受け継がれた音楽があるわけです。
それは、日本人として生まれた肉体、血みたいなもので、深くDNAに刻まれているのだと思います。
その方がしっくり来るのかもしれません。
ただし邦楽ならそれで通せても、西洋音楽で演奏するとしたらどうでしょうか?
西洋人は『強・弱・弱』と演奏しているのでしょう?
いいえ、決して『強・弱・弱』とは、演奏していません。
それでは、何も考えていないのでしょうか?
いえいえ、そんなことは決してありません。
勿論西洋人もDNAに刻まれた、拍子感を持って自然に弾いている部分もあるでしょう。
しかし、プロの演奏家は、やはりきちんと拍子の弾き分けの技術を習得しています。
拍子の弾き分けも技術であるからです。
ただ『強・弱・弱』だけですと、フォルテでもピアノでも同じ弾き方になってしまうかも知れません。
フレーズや曲の強弱を無視してしまうと、非常におかしな演奏になってしまいます。
オーケストラならば、指揮者が1拍目と他の拍の違いを示してくれたり、
ヴァイオリンなども必ず1拍目にアクセントをつけるなど当たり前にしています。
しかし、ピアノではあまりレッスンで強制されることはありません!
指揮者の役割も弦楽器の役割も全部自分でしなければならないのに!です。
私は、どちらかと言えば、この『強・弱・弱』を『重・軽・軽』と
解釈した方が良いのではないかと考えています・・・。
当教室では何かの曲を弾く場合、音を間違えずに弾くだけではなく、
より音楽が豊かになるように、こまかな技術まで触れています。
どうして今の弾き方ではいけないのかその理由をわかりやすく説明し、
それに対するテクニックを練習してもらっています。
もっと詳しく拍子のことをお知りになりたい方は、体験レッスンへ申し込んでみてください。
きっとあなたの音楽が日本的ではなく"西洋的"になりますよ。
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