テクニックとは

 

日本でこの人はテクニックがあるピアニストという表現をすると、とにかく速く弾けて指が良く回る、難しい曲をこともなげに弾けるという意味で使われています。しかしテクニックとは本当にそれだけのものでしょうか?私自身高校生くらいまではテクニックとはガンガン高速でピアノが弾けることだと思っていました。出ている音はお構いなしに。正に耳が無かった時代と言えるでしょう。大学に入ると同時にショパンコンクールから帰国されたばかりの稲川佳奈子先生にショパンのエチュードを中心にレッスンをしていただくようになり、それまでの奏法が如何に力任せに打鍵し、まるで指と手と腕が一体化したような使い方をしていて、ピアニシモや音のバランスについて何も理解していなかったのだという事を初めて知りました。それ以来それまでの何も考えずに弾いていた奏法から、考える奏法に変えてからは、手・指・手首・腕の使い方、正しい打鍵方法、正しい拍子の取り方、歌い方などすべての事がテクニックだと思うようになりました。一つのフレーズを弾くのでも、いくつものテクニックを同時に使わなければなりません。その中の一つでも欠けたら本物の奏法では無くなるのです。音楽性やリズム感はその人の持っている感性ですから教えられることではありませんが、テクニックは教わって努力すれば得られるようになります。その機会を得るチャンスを見逃さないでいただきたいと思っています。                                                                  

(2019/3/29)

 

 

 

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