フランスの作曲家シルヴァン・ギネ氏とはYouTubeでお友達になり、彼の曲を演奏したり、曲を書いてくださったりという交流をして来ました。

そんな折、2014年東日本大震災で奥様が津波にのまれ行方不明になり、奥様を探すため自ら潜水の資格を取られた髙松康夫さんのニュース動画を

フランスでご覧になり、『是非、彼と奥様の為に曲を書きたい、彼を日本で探してくれないか』と連絡があり、その動画の記事の新聞社に連絡をし、髙松さんとシルヴァンさんを繋げることができました。

その後、シルヴァンさんは、髙松さんから奥様の写真やお人柄をお聞きになり、インスピレーションを受けて“Yuko Takamatsu”を作曲され、僭越ながら私植原が演奏させていただきました。

そのような経緯で、それから髙松さんとも交流させていただき、東京や埼玉でコンサートで“Yuko Takamatsu”をコンサートで演奏させていただき、髙松さんも女川から遥々コンサートへお越しくださいました。

また2018年にはシルヴァンさんが初来日し、東京でコンサートを開催しました。

また2019年には女川で被災者の会の皆様のご協力で『ピアノコンサート』を開催していただき交流させていただきました。

昨年12月にシルヴァンさんから「ピアノ初心者のための曲ができた。」との連絡があり、このコロナ禍なかなかホールでのコンサートが開催しにくく、門下生のコンサートもできない状態が続いていましたので、思い切ってネットコンサートを開催することと致しました。

また3月11日も近く、被災者の皆様に音楽を通して寄り添いたいと思い、このような形となりました。

コロナ禍の折、録画録音は自前で簡単なものではございますが、若いピアニストたちが精いっぱい頑張って演奏し、私も心を込めて演奏させていただきます。

どうぞオンタイムで、または後から動画でご覧いただけましたら幸いです。

皆様のご観覧を心よりお待ちしております。

ピアニスト　植原晴子